Photo Credit:  Casey Moore, courtesy of Brownswood Recordings / 画像引用：REVIVE

現在世界中から注目を集めているダイメ・アロセナ。彼女のインタビュー記事がREVIVE MUSICで公開された。

 

Okayplayerが最近注目しているキューバの女性シンガー、ダイメ・アロセナ。キューバ出身の彼女がプロとして活動を始めたのは8歳の時。14歳の時には既にLos Primosビッグバンドと共演している。アメリカ本土でも比較的まだ名の知られていない彼女だが、シンガーソングライターとしてウィントン・マルサリス（Wynton Marsalis）やジェーン・バネット（Jane Bunnett）との共演経験も持ち、”Nueva Era”という新プロジェクトはジャイルス・ピーターソン（Gilles Peterson）の名で知られるBrownswood labelから発表された。最新LPはピーターソンのHavana Cultura compilationにも収録されている。

下記は最近行われたOkayplayerの代表であるEddie “Stats”と彼女との対談の一部である。

 

OKP：　歌い始めるきっかけは何だったのですか？最初に録音した曲は？
ダイメ：　私の母は私が話し始める前に歌っていたといっていたわ。だから、どんなときも歌のない人生なんてなかったと思うわ。10歳でハバナの音楽学校に入る前、D´Senitosというコーラスグループに入っていた時の彼らとの録音が初めてだったわ。

OKP： あなたのライブ映像を観ましたが、教会にいるようなとてもスピリチュアルな気持ちになりました。ライブの時はどのような気持ちなのでしょうか。
ダイメ：　私自身、自分のことをとてもスピリチュアルな人間だと思っているわ。私はただ、自分の人生を楽しみたい、私の歌を多くの人々に届けて素敵な時を過ごしてもらいたいと思っているの。それってスピリチュアルなことだと思っているわ。音楽こそが私にとっての教会であり、愛をはぐくむことが出来る場所だわ。

OKP：　あなたの音楽のスタイルはアフロキューバンから聖歌や新しいジャズまで、ありとあらゆる要素を含んでいますが、ジャズやソウルといった要素はキューバで養っていったのですか？それともどこか別の場所で身につけたのでしょうか？
ダイメ:　ジャズやソウル、アフロキューバンや聖歌といった音楽は全て私がとても愛しているものだし、私の音楽にも表れているわ。父は私が生まれる前からずっとアメリカのジャズやソウルといった音楽が大好きで、彼の美しいジャズCDコレクションをいつも私に見せてくれたわ。祖母はまさにキューバの娘といった感じで私が知っているキューバ音楽は祖母から教わったものよ。小さい頃はボレロやジャズのスタンダードをでたらめな英語で歌っていたわ。私自身は自分らしくしようとしているけれど、両親の影響というのはとても大きいものだわ。

OKP: 　2015年のキューバの音楽シーンはどうでしょうか？Buena Vista Social Clubのような人々は良く見ますが、近年のハバナでは？Robert GlasperやChristian Scott、José James、Jon Batisteといった若い年代のミュージシャンのキューバでも人気はありますか？
ダイメ:　キューバのミュージシャンは常にどこからでも学ぼうとしているし、それを世界中で表現しているわ。たとえ、情報が限られている中でもRobert Glasperといった次世代の素晴らしいミュージシャンはみんな知っているわよ。もしあなたがキューバに来ることがあれば、キューバは規模を問わず純粋な音楽に満ちているし、毎日新しいリズムや、素晴らしい若手ミュージシャンにも毎日出会うことができるわ。キューバはまさに発見の宝庫よ。みんなが思う様な古い慣習の国というよりもね。

 

下記で“Don’t Unplug My Body”をチェック。映像はSaint Pancras Old Churchでのライブで撮影されたものだ。インタビューの全編はOkayplayerで見ることができ、アルバム”Cop Nueva Era”はiTunesをチェックしてほしい。

[OKP First Look: Daymé Arocena – “Don’t Unplug My Body” [Video + Interview]

彼女はなんとまだ22歳という若さ。引き続き彼女の活躍には注目です！ここ日本でも彼女のアルバムは7月8日にリリースされるとのこと。気になった方は是非チェックを！！