テレビをつけたら流れるCM。すかさず裏番組をチェック!
…するのはちょっと待った!CM中に流れる音楽に耳を傾けましょう。
そこにはソウルの世界が…。
というわけでCMソングの原曲探しの旅へ行ってみました。
mandom「GATSBY」
木村拓哉によるぐにゃぐにゃダンスが「合成だ!」「いや本人だ!」と当時話題になったこのCM。
う~ん、どっちなんでしょうね?
確かに合成にしては中途半端な感じはしますね。
結局真実は分かりません。
出典:ギャツビーのキムタクのダンスは合成?本人?
真相は謎のままですが、それはさておき今は曲に耳を傾けましょうー
原曲:The Stylistics “Can’t give you anything, but my love”
黒人コーラス・グループとして70年代に大きな人気を誇り、名曲も多いスタイリスティックスですが、この曲は彼らの最も有名な代表曲と言えるでしょう。ファルセットが実に印象的なナンバーで、ディスコ・クラシックとしても定着
出典:キムタクが出ているGATSBYのCM曲は?
当然ですが原曲は「ギャーツビー♪」とは言ってません。
スズキ「パレットSW」
世界中でサッカーの応援歌などで親しまれている “Go West”。原曲がもつ「勢い」や、醸成される「一体感」はそのままに、女性をメインヴォーカルに据えることで、現代的でシャープな印象を加えたアレンジに仕上げることができました。
出典:スズキ株式会社TVCM情報「エンジョイ編」
「女性をメインボーカルに…とありますが、このカバーは誰が歌っているんでしょうね?
原曲:Village People “Go West”
Pet Shop Boysのカバーの方が有名かもしれませんが原曲はこちら。「西へ」の意味合いが両者で違うよう。Village People版だとこういう意味合いがあるそうな。
マッチョ・ゲイをキーワードに集まった(集められた)メンバーによるユニット
当時は、まだゲイといった同性愛への理解は進んでおらず、その中で西のカリフォルニア州、中でもサンフランシスコは唯一、理解のある地域として知られていました。
だから、彼らがGo Westと歌えば、ゲイに理解のある地区で新しい生活を、素晴らしい生活を送ろう、となります。
出典:ホテル・ジワタネホの洋楽訳詞ブログThe Cinema Show「ゴー・ウエスト/ペット・ショップ・ボーイズ、ビレッジ・ピープル」
で、Pet Shop Boys版がこちら↓
カバー:Pet Shop Boys “Go West”
ドイツの「ベルリンの壁」崩壊に始まる東欧諸国の民主化、そしてソ連邦の解体となり、社会主義諸国の体制崩壊という大激動の時代。
つまり、西に行く=社会主義から自由主義体制へ向かう、ということ。
出典:ホテル・ジワタネホの洋楽訳詞ブログThe Cinema Show「ゴー・ウエスト/ペット・ショップ・ボーイズ、ビレッジ・ピープル」
ちなみにこちらのバージョンにはPet Shop Boys版で追加された歌詞などもあります。同じ曲でもこんなに意味合いが変わるのは興味深いですね。
サントリー 「カロリ。」
音楽は、Village Peopleの代表曲「IN THE NAVY(原曲)」を替え歌でリメイク。楽曲にあわせて踊るバックダンサーたちと、軽快に登場する佐々木希さんのやり取りをキュートに描き、CMを一層引き立てます。
出典:サントリーニュースリリース「チューハイ市場「低カロリー※1NO.1※2」になった新「カロリ。」TV‐CM佐々木希さんが“いちばん”の笑顔に挑戦!」
※こんなハプニングもあったそう。(ソウルには一切関係ありません笑)
実は、佐々木さん、自分の名前を言うのが大の苦手だったのです。
出典:サントリーニュースリリース「チューハイ市場「低カロリー※1NO.1※2」になった新「カロリ。」TV‐CM佐々木希さんが“いちばん”の笑顔に挑戦!」
原曲:Village People “In the Navy”
アメリカの男性6人組グループ「ヴィレッジ・ピープル(Village People)」による1979年のヒットソング。
アメリカ海軍は当初新兵募集(リクルート)活動に彼らのミュージックビデオの使用を検討していた
ゲイ・マーケットをターゲットとしていた音楽グループに税金を投入することへの批判が高まり、結局取り止め
出典:世界の行進曲・愛国歌「In the Navy」
またまた登場Village People。アメリカ海軍のミュージックビデオ使用 の話しもあったとは驚きであります。