「21世紀のスティーヴィー・ワンダー」と異名をとるR&B/ソウル界屈指の天才シンガー、ミュージック・ソウルチャイルドの通産6作目のアルバム「MUSIQINTHEMAGIC(ミュージックインザマジック)」。この作品の収録曲「YES」は乳がんと闘うすべての人、かつて闘ったすべての人に捧げられた曲であることをみなさんは知っていましたか? そして、曲中ラストに登場するキラキラした女性たちは本当に乳がんと闘いきった方々であることを。
ミュージックソウルチャイルドはSusan G. Komen for the Cureという乳がん支援団体の大使になっています。
この団体は、姉を乳がんで亡くした女性によって1982年に設立され、乳がんの予防、治療、研究、乳がん経験者の支援などを促進するためにファンドレイジングをしさまざまな機関に助成金を与えている財団で、トレードマークのピンクリボンが、活動そして乳がん対策を支援する企業の商品などにもつけられて、社会全体で広く認識されています。
啓発イベントにピンクのタイで登場するミュージックソウルチャイルド。彼は米国アトランタの地域情報サイト” ATL NIGHT SPOTS.COM ” のインタビューで、なぜ男性の自分がピンクリボン活動に対しこうも精力的であるのか、こういってます。
「僕を応援してくれるファンのなかでも、女性ファンの層はとても厚い。そしてその彼女らがリスクにさらされていることを思うと、何もせずにはいられない。彼女らはいつも自分を支えてくれている、だから今度は自分がその恩返しをしてみんなを支える番である。乳がんが彼女らに襲い掛かる前に何かインパクトを起こす必要性を感じた。そして音楽がそのためのツールとなりえるのなら、喜んで提供したいと思ったんだ。」
言葉の通り、ミュージックソウルチャイルドは様々な関連イベントに積極的に参加していて、彼の貢献もあってか、近年アメリカでは男性の乳がんに対するおおきなムーブメントが起こっているそう。
男性が乳がんについて理解することを目的としたイベント”Real Men Wear Pink”より
日本では、男性が乳がんに対して興味をもったり、なにかアクションを起こす姿勢ってほとんど見られませんよね。
どこか自分には関係ないとか(男性にも発癌の可能性はあるんですよ)、恥ずかしさとか。けれど海を渡ったすぐそこアメリカでは、こんなイケイケメンなお兄さんたちが、(ファッション性とかイベント自体の魅力に誘われたのもあると思いますが)乳がんを理解し、女性を支えようと足を運んでいるんです。
日本の男性がどうこういうつもりは全くありません、女の私でさえこのことに関しては疎くて、まわりをみていてもやっぱりそうだから。ただこの一連の流れから言えること。「認知することが、支援の第一歩になる」 のではないでしょうか?
そんなことを考えさせてくれる彼の行動。
Musiq Soulchild、リアルメン。 最高ですね。