また一人、偉大なミュージシャンを亡くしてしまった。
ジャズ、ディスコサウンドで多くの名曲を生み出し、数多の偉大なアーティストと共に仕事をしてきたピアニスト・作曲家・プロデューサー・シンガーであるジョージ・デュークが、一昨日の8/5、ロサンゼルスの病院にて亡くなった。白血病の療養中だったそうだ。
ほんの1年半前に東京でもアル・ジャロウと共に元気な姿を見せてくれていただけに、尚更名残惜しい。
今回は彼への追悼の意を込めて、彼が音楽界に築いた歴史を辿っていこうと思う。
ジョージ・デュークの人生
母親に連れられて観たデューク・エリントンのコンサートに感銘を受け、7歳でピアノをスタートしたデュークは、1966年、学生時代にデビュー・アルバム『George Duke Quartet Presented by the Jazz Workshop』をリリース。これまでにソロ/バンド・リーダーとして40枚近くのアルバムを発表してきた。
ジャズだけ留まらず、ファンク、R&B、ポップ、ディスコなどマルチ・ジャンルのミュージシャンと共演。マイルス・デイヴィス、フランク・ザッパ、グラディス・ナイト、アニタ・ベーカー、マイケル・ジャクソンらと数々の名演を生み出した。
出典:BARKS
そうそうたるメンバーだ。
フランク・ザッパ
特にフランク・ザッパにはその才覚を見いだされ、多くの共演がなされた。
グラディス・ナイト
上記の通り、モータウンの代表的シンガー、グラディス・ナイトとの共演もある。
アル・ジャロウ
そして盟友アル・ジャロウ。これがほんの1年半前。ジョージも途中からマイクを握り、エネルギッシュに観客を煽る。
ソロとしてのジョージ
Youtubeで視聴できるジョージの素晴らしい演奏をピックアップして載せていく。
ジョージ屈指の名曲バラード。
1983年に渋谷公会堂で行われた来日ライブ。フルで視聴出来るので是非御一聴を。ジョージの歌声と愛を堪能できる。
こちらは2年前の演奏。キーボード・プレイヤーとしてのジョージを。全編ジャズ・フュージョン色の強い内容。
新しい世代への影響
若い世代も、ジョージの楽曲に感銘を受け、彼の曲をサンプリングしている。
ダフトパンク
カニエ・ウエスト
彼の残した音楽、それに込められた思いを受け継ぎ、冥福を祈るばかりである。