ニューヨーク。
あらゆる分野において、特にエンターテイメント界にあってはその歴史や発展を語る上で避けて通ることのできない聖地。
それは当然音楽の世界においても同じこと。
その時世界で最も新しく最もクールな音楽が鳴り響く街、それがニューヨークです。
さて、というわけで今回は、ニューヨークに行ったら絶対にハズせないライブハウスたちをご紹介します。
いずれもこれまでに世界的に有名なミュージシャンを多数出演者として迎え、数々の名シーンを生んできた超有名店ばかり!
ニューヨークに訪れる機会があればぜひ参考にしていただきたのは勿論ですが、日本からでも各会場の今後のライブスケジュールや、これまでのライブ映像をちょくちょくチェックしてると結構面白い情報や新たな音楽との出会いがあったりしてとても楽しいのでそちらもオススメです。
そんなこんなでまいりましょ〜〜まずは!!
本場の演奏を楽しみたいなら絶対に足を運んでほしいのがNYの中心・マンハッタンにあるグリニッジ・ヴィレッジ(Greenwich Village)地区。
芸術家村とも呼ばれ、NY大学などを抱える典型的な学生街としても有名なこのエリアには、現存する世界最古のジャズ・クラブと言われるヴィレッジヴァンガード、そして日本でもお馴染みのブルーノートという二大巨塔の存在があります。
あっと驚く大物アーティストから若々しい才能ほとばしるニューカマーまで、昼夜問わず繰り広げられるライブ演奏はNYを訪れたなら絶対に聴かなきゃソン!!
そんなわけでまずはこのツートップの基本情報をまずはチェック。
Village Vanguard
178 7th Ave S (between 11th St & S 7 Ave) New York, NY 10014
http://www.villagevanguard.com/
1935年創業。
世界最古、そして世界で最も有名なジャズ・クラブとして今日もその名を轟かせるヴィレッジヴァンガードですが、オープン当初は音楽だけでなく、フォークや演劇、コメディーなども上演されていました。
Miles DavisやBill Evansなど伝説のジャズマン達が、数多くの名演を遺したこの場所では今もなお火曜から日曜までの一週間興行が続けられており、日々音楽のエネルギーに満ち溢れています。(興行上の人気低下によって、そのような形式をとっているクラブは今では珍しくなってしまいました)
チケットはウェブで一ヶ月前から予約可能。
出演者によって異なりますが、料金は基本的に$25+1ドリンクだそうです。
John Coltrane – 『Live at the Village Vanguard』
コルトレーンのこの作品のように、ヴィレッジヴァンガードの名をタイトルに冠した作品はこれまでに多数発表されています。
この場所がミュージシャンたちにとってどれだけ神聖で特別な場所だったのか、今一度気付かされますね。
Blue Note New York
131 W 3rd St, New York, NY 10012
http://www.bluenote.net/newyork/index.shtml
1981年オープン。大物アーティストが多く出演し、世界中から人々が訪れる人気のライブハウスは、地下鉄 West 4th St. Washington Squareの6th Ave.南側の出口から徒歩30秒。
大きなグランドピアノのオブジェが目印です。
日本に支店(Blue Note Tokyo)があることもあって、日本での知名度は今回ご紹介する中で最も高い会場と言えます。
スター級のアーティストが多数出演することでも注目されるBlue Note New York。
ちょうど今日(5/17)は日本でも強い人気を誇る超絶技巧変態ギタリスト・ジョンスコことJohn Scofieldがトリオでライブを行うようですし、月末にはビ・バップ時代の立役者・Dizzy Gillespieや、日本が世界に誇るジャズ・ピアニスト・上原ひろみのライブなどが続々と控えています。
ちなみに音楽レーベルのBlue Noteとは全く関係ないのでご注意を。
当日参加も不可能ではありませんが、人気の公演も多いので席は予めウェブ予約しておくことをオススメします。
席によって料金は異なり、おおよそ$20〜$35といったところのようです。
グリニッジ・ヴィレッジ地区にはこの他にもコーネリア・ストリート・カフェなどをはじめとする多くのクラブがひしめき合っているのでその辺りもぜひぜひチェックを!
さて続いては、場所を少し移してこの他にも何軒か見てみましょう。
ブロードウェイにあるIridium(イリディウム)も、ぜひチェックしてもらいたいライブハウスのひとつです。
1650 Broadway (at 51st St.) New York, NY 10019
http://theiridium.com/
ジャズのみならずロックからR&B、ブルースととにかく幅広い音楽が楽しめるお店として名高いイリディウム。
1995年のオープンから2009年まで、毎週月曜の夜にエレクトリック・ギターの父・Les Paul(レス・ポール)が出演していたことでも知られています。
あのKeith RichardsやPaul McCartneyも姿を見せたことがあるのだそう。
料金は$20〜50といったところのようです。
そしてあわせてチェックして頂きたいのがイリディウムのHP。
「Iridium Live」という項目をクリックすると過去の様々なライブ映像が贅沢にもなんとそれぞれほぼフルで視聴できてしまいます。これは面白い!
そして最後は、ハーレム地区にある殿堂・Apollo Theatreについて。
今やブラックエンターテイメントの象徴として名高いアポロシアターは今年の1月でめでたく80周年を迎えました。
253 W 125th St, New York, NY 10027
https://www.apollotheater.org/
多くのスターを輩出しており、これまでに出演したアーティストはElla FitzgeraldからDuke Ellington、Ray Charles、James Brown、Jackson5、Stevie Wonder、さらにはAlicia KeysからJay-zまで、とにかく枚挙にいとまがありません。
ここの名物と言えば1934年から続いている毎週水曜開催の「アマチュア・ナイト」。
勝ち抜き戦で年間チャンピオンを決める、プロへの登竜門と言われています。
今話題の日本人R&Bシンガー・Nao Yoshiokaもこの地で戦った一人。
アマチュアナイトでは見事準優勝を獲得し、更に勝ち抜き3ヶ月に一度開催される「トップドッグ」への出場を果たしました。
日本が世界に誇る歌声!チャーミングでめちゃめちゃクール。
このアマチュアナイト、歌だけでなくダンス部門もあり、こちらでは日本のダンスグループ・NUMBERSが昨年の年間チャンピオンの称号に輝き話題となりました。
日本人としては12年振り、二組目の快挙だったそうです。
アマチュアナイトの優勝を決めたパフォーマンス。人間ってこんな動きできるんだ……これは楽しい!!
確かな演奏で心地良い音楽を楽しむのもいいけれど、もっと熱く刺激的な音楽を楽しみたい!という方にはApollo Theatreがうってつけかも。
夢と希望に溢れる若き才能、未来のスターたちに出会えるチャンスです。
ということで、いかがだったでしょうか?
夢の都・ニューヨークで音楽にどっぷり浸かる生活、まずは妄想から楽しむのもアリだと思います。