本日のSOUL iNDEXでは、一枚で様々なアーティストの作品を楽しむことが出来るコンピレーション・アルバムに焦点を当て、様々なワクワクを届けてくれる筆者推薦の名盤たちを選りすぐってご紹介します!
新しい音楽を発掘したい時、もしくは作業をしながらラフに音楽を聴きたい時なんかにもオススメ◎
上質なコンピ盤、ぜひぜひチェックしてみてください!
それでは早速参りましょう!
V.A. – 『Stolen Moments: Red Hot & Cool』
まずはAIDSチャリティープロジェクト「RED HOT」シリーズの一環として1994年にリリースされた『Stolen Moments』をご紹介します。
Me’Shell Ndegeocello、Herbie Hancock、The Roots、Incognitoら豪華アーティストが集結した豪華盤、というだけでなく、ヒップホップ/クラブミュージック界隈で活躍するアーティストたちとジャズミュージシャンのコラボレーションという、まさに現代――2010年以降、一部では「Robert Glasper以降」なんて言われ方も――のムーヴメントの先駆け的存在(だってもう20年も前の作品ですよこれ)としても、是非ともチェックしてほしい一枚です。
ということでここ数年のソウル~ヒップホップ~ジャズ周辺の動きに興味がある方は必聴!
そして面子からも想像がつく通り、90年代アシッドジャズ、ニュースクールファンの方にも是非聴いて頂きたい名盤です。
日本からも唯一参加しているUnited Future Organizationのプレイにも注目したいところ。
SOULFINGER – 『Life, Love & Passion』
ヨーロッパ出身のDJ Eric Moral、Chris Hofbauerによって結成されたユニット・SOULFINGERが手がけた『Life, Love & Passion』は、Leela JamesやSyleena Johnsonなど実力派として知られるアーティストが多数集結したことでも話題のソウル・コンピレーション・アルバムです。
二人のもとに集まったシンガーたちは、60年代後期から70年代中期にかけて活躍したソングライターたちの色あせない名曲たちを巧みにカヴァー。
モータウン、往年のソウルファンには特にゴリ推ししたい注目作です。
ちなみにこのアルバム、パッケージ化されているのは今のところ日本のみなのだとか!
これは是非ともゲットしておきたいですね。
Herbie Hancock – 『River; The Joni Letters』
お次は2007年にリリースされた、現代を代表するジャズピアニスト・Herbie Hancockの『River』。
副題に”The Joni Letters“とつけられた本作は、偉大なるシンガーソングライター・Joni Mitchellに捧げられたトリビュート作品となっています。
Corinne Bailey Rae、Norah Jones、そしてJoni本人をはじめとする名だたる女性シンガーと共に制作されたこのアルバム、そこに広がる深く美しい情景を是非感じとってみてください。
シンガーそれぞれのカラーがきちんと表現されながらもアルバム全体としての統一感は損なわれておらず、抒情的でありポップでもある。
とてもバランスの良い、コンピレーションのお手本のような一枚と言えるのではないでしょうか。
The Foreign Exchange – 『+FE Music: The Reworks』
続いてはLittle BrotherのMC・Phonteと、オランダ出身のビートメイカー・NicolayによるR&B/ヒップホップ・ユニット・The Foreign Exchangeプロデュースの『The Reworks』を。
ユニットを結成し作品の制作を進める中で自主レーベル「FE Music」を立ち上げた二人。
インディーでの活動ながら、2008年作『Leave It All Behind』からのシングルがグラミー賞にノミネートされるなど高く評価されてきた彼らが2013年にリリースした本作は、NicolayやZo!など馴染みの顔ぶれだけでなく、?uestlove、James PoyserらによるThe Randy Watson Experienceや、4 Hero、Focus…、Tall Black Guyなどといった豪華ゲストによるトラックも収録された二枚組のリミックス集です。
レーベル紹介的な意味合いもあるようなので、試しに聴いてみるにはちょうどいいかも?
ボリューム・内容ともに満足度高いです◎
Gilles Peterson – 『Brownswood Bubblers』
最後にご紹介するのは世界中の音楽ファンから愛され続けるフランス生まれ、ロンドン出身のDJ・Gilles Petersonによる、もはや彼自身にとってもライフワークの一つとなった『Brownswood Bubblers』シリーズ!
現在第11弾までリリースされている同シリーズは、常に時代の最先端をつかみ取る確かな耳を持ったGilles監修のレーベル・コンピレーションです。
未だほとんど世間に知られていない才能を発掘する彼のセンスは常に業界内外の注目の的。
Mayer HawthorneやSubmotion Orchestraなど、SOUL iNDEXでも紹介してきた現在第一線で活躍するアーティストたちをいち早く紹介したのもこの『Brownswood Bubblers』だったりします。
各時代のミュージックシーンの”最先端”が詰まった、刺激的でスタイリッシュなシリーズです。
さていかがだったでしょうか?
お好みに合ったコンピレーション・アルバムを通して、是非いつもと一味違う音楽との出会いを楽しんでみてくださいね。
というわけで、SOUL iNDEX今日はここまで!
また次回~!