皆さんはカヴァーソングってお好きですか?
星の数ほどある楽曲の裏に潜むカヴァーソングの数々。
原曲の素晴らしさを損なわないように、そして原曲以上に魅力的に!
いつの時代もアーティストたちは試行錯誤を続けてきました。
リスナーの反応は当然千差万別ですが、「オリジナルの方がよかった!」なんて声も当たり前のように付きまといます。
それでもカヴァーソングに挑戦することをやめないアーティストたち。
その理由はきっと、彼らがその楽曲を、アーティストを愛し、尊敬しているからなのでしょう。
楽曲に最大の敬意を払い、自ら表現することそれ自体が、彼らの愛そのものなのだと思います。
さて、ということで今回のSOUL iNDEXはカヴァーソング特集!
その中でも、原曲とは90度も180度も違う、アレンジの魔法にかけられた名作たちを厳選してご紹介します。
原曲もあわせてご紹介するので、ぜひぜひ聴き比べてみてください。
中にはもはや同じ曲とは思えない、驚きの作品も…!?
それでは早速参りましょう☆
「Rehab」- Amy Winehouse/Mamas Gun
まずは原曲から。
2011年に27歳の若さでこの世を去ったイギリスのシンガー・Amy Winehouse。
グラミー賞を獲得し、世界的ヒットとなったナンバー”Rehab”。
貫禄ある歌声、パフォーマンスに世界中の人々が熱狂しました。
久しぶりに観ましたが、やっぱりこの人スゴイな…
さて、これを大胆にカヴァーしたのは同じくイギリス出身のバンド・Mamas Gun。
突き抜けた痛快なアレンジに、聴けば思わず笑みがこぼれるハズ。
これは2012年に彼らがリリースした全曲カヴァーだけで構成されたアルバム『Aversions』に収録されたもの。
この曲の他にもRihannaの”Umbrella”やAloe Blaccの”I Need A Dollor”など気になるカヴァーがもりだくさん!
ぜひぜひ、アルバム通して聴いてみてください。
「Afro Blue」- John Coltrane/Robert Glasper,Erykah Badu
言わずと知れた20世紀ジャズ最大のカリスマ、サックスプレーヤーのJohn Coltrane。
彼の代表作のひとつ、”Afro Blue”ですが、これを21世紀ジャズの革命児・Robert Glasperが手がけるとこうなります。
Glasper、頭の中にどれだけ引き出しあるんでしょうか。凄すぎる…
楽曲に奥行きを持たせる、Erykah様の浮かび漂うような歌声も印象的ですね。
「River」-Joni Mitchell/Herbie Hancock, Corinne Bailey Rae
カナダ出身のフォークロックシンガー・Joni Mitchell。
彼女の魅力が充満したオリジナル版をまずはどうぞ。
素朴な歌声と優しいサウンド、いや~心安らぎますね~
一方のHerbie HancockとCorinne Bailey Raeによるカヴァー。
こちらも負けず劣らず浄化作用高めです。。。。。。
オリジナルよりも華やかですが、決してギラつくことなく、涙が出そうになるほど優しい世界がそこにあります。
全員の音が優しいんですよね…はぁぁ…(恍惚)
「Automatic」- 宇多田ヒカル/Dirty Loops
今や世界的に有名な、日本を代表するシンガー・宇多田ヒカルの爆発的ヒットを飛ばしたデビュー曲”Automatic”。
わーもう懐かしいですねー!
腰をかがめて歌うMVも大きな話題になりました。
当時はかなり新鮮な衝撃を受けましたよねこれ…
デビュー時彼女はなんと15歳。
天才が現れた!!!と日本中が大騒ぎになりました。
さて、これを超人的テクニックでカヴァーしてみせるのはスウェーデンからやってきた3ピースバンド・Dirty Loops。
Youtubeに様々な有名曲のカヴァーをアップし、その圧倒的な演奏力で世界中を魅了した彼らの、今年リリースされたデビューアルバム『Dirty Loops』のラストに収録されているのがなんと”Automatic”。
世界的な人気を誇る彼らですが、特に日本のファンは多いようですね。
ファンサービス満点な選曲、嬉しい限りです。
ということでお聴きください♪
いやしかし楽器も歌も上手すぎだよみんな……
さていかがだったでしょうか?
こうして聴き比べてみるとそれぞれの良さが感じられて面白いのですが、個人的には何よりどの曲も楽曲の良さが改めて際立ってきたのが良かったなーと思ったりしました。
ぜひ皆さんもいろんなカヴァーソングに触れて、音楽の楽しみ方を倍増させてみてください!
それではSOUL iNDEX、また次回っ!