第58回グラミー賞の受賞式が、日本時間の16日に米ロサンゼルスのステイプルズセンターにて執り行われました。
受賞結果については既にチェック済みという方も多いかと思いますが、とは言え賞の数・登場するアーティストの数共に多すぎて「で結局何がどうだったの???」となっている方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回のSOUL iNDEXでは、2016年のグラミー賞をざっくりとおさらい!
SOUL iNDEX読者的にハズせないポイントを、あくまでもおおまかにチェックしていきたいと思います。
更に詳細が気になったトピックに関しては、各自で調べてみてください。(笑)
それでは早速参りましょう!
ケンドリック・ラマーが最多の5冠を達成!
今回最多の11部門でノミネートを獲得し、その結果が注目されていた人気ラッパー・Kendrick Lamar。
期待されていた主要部門での受賞は逃しましたが、最優秀ラップ・アルバム賞、最優秀ラップ・パフォーマンス賞など計5部門での受賞を果たしました。
昨年3月に発売された最新作『To Pimp A Butterfly』が、全米チャートで2週連続1位になるなど大ヒットを記録しただけに留まらず様々なメディアで2015年のベスト・アルバムに選出されるなど高い評価を受けていたLamar。
アメリカ社会における差別の問題や警察の暴力問題など、センセーショナルな内容と南アフリカを意識した圧巻のパフォーマンスは大きな話題をよびました。
授賞式でのパフォーマンスも素晴らしかった!!!
‣映像はこちらから
イントロから凄みあり過ぎ問題…(笑)
ヒップホップ作品でありながら現在シーンの先頭で活躍するジャズミュージシャンを多く起用し、彼らの卓越したプレイに乗せて人間の生々しい感情を紡ぎ聴かせてくれた『To Pimp A Butterfly』。
やっぱりこの作品は昨年を象徴する一枚でしたね~。
ちなみにですが、ノミネートの数だけで言うと今回のLamarの11部門は、Michael Jacksonがかつて獲得した計12部門に次ぐ歴代2位で、ラッパーとしてはEminemの10部門を上回る史上最多となるものだったようです。
ここでもやっぱり”Uptown Funk”は強かった
2015年最大のヒットと言えばMark RonsonとBruno Marsによる”Uptown Funk“。
年を跨ぎ2016年に入ってからも、スーパーボウル・ハーフタイム・ショーで披露されるなど人気は未だ健在です。
この楽曲で二人はレコード・オブ・ザ・イヤー、そして最優秀ポップ・パフォーマンス(デュオまたはグループ)賞の二冠を達成しました。
ディアンジェロは2冠、クエストラブもちゃっかり3冠?
衝撃の復活劇を経て、2015年は世界各地でライブを行いファンを喜ばせたD’Angelo。
ここ日本にもSUMMER SONIC、そして単独公演でパフォーマンスを披露し、進化したサウンドで人々を熱狂の渦へと巻き込みました。
来月は再び来日しライブを行うD様。
一体どんなステージを見せてくれるのか、注目が集まります。
そんなD’Angeloは、およそ15年ぶりの最新作『Black Messiah』が最優秀R&Bアルバム賞に輝き、また同作に収録された”Really Love“が最優秀R&Bソング賞を受賞したことで2冠を達成しました。
また同作の制作に関わったThe RootsのQuestloveは、以上2部門に加えて音楽面で関わったブロードウェイ・ミュージカル『Hamilton』が最優秀劇場ミュージカル・アルバム賞に輝いたこと合計3部門での受賞に貢献したことに。
ガガのボウイ・ファッションに会場騒然
授賞式の舞台にパフォーマーとして登場したLady Gaga。
1月に亡くなったDavid Bowieが創造し演じたキャラクター「Ziggy Stardust」をモチーフとした鮮やかなオレンジ色のヘアにブルーのアイメイク、「マーク ジェイコブス」のブルーとゴールドのドレスという姿でレッドカーペットに登場しました。
元々BowieファンだったというGaga様は授賞式前日となる14日にBowieの顔のタトゥーを脇腹に入れ、その写真をTwitterで公開したことで話題を攫うと、授賞式ではインテルの技術協力によってBowieのメイクを顔にプロジェクションマッピングするという演出を披露し、Bowieへの深い愛を表現しました。
ステージに立ったGagaはBowieの曲10曲を約6分間のメドレー形式で歌い上げ人々を魅了。
華やかなグラミー賞の中でもひと際印象深いステージとなりました。
ローリン・ヒルとザ・ウィークエンド、夢の共演が見られたハズが…
今回のグラミー賞で7つのノミネートを獲得したThe WeekendのステージにMs.Lauryn Hillがサプライズで登場!なーんて計画が実は裏で進められていたそうな。
Lauryn Hillのバンドメンバーが前夜にInstagramで「これからこの素敵なプライベート・ジェットに乗り込んでグラミー賞へ!!!」とポストしたことから騒動となり、グラミー5冠に輝いた1999年以来グラミーのステージに立っていないLaurynが大舞台に登場、さらに昨年大ブレイクを果たした若手のThe Weekendとのコラボレーションということであちこちで憶測が飛び交う事態となりましたが、結局Laurynは一度も姿を見せることなく終了。
Laurynサイドは今回の件について、米Billboard誌に「週末はすべてコンサートで予定が埋まっており、準備する時間は全くありませんでしたし、彼女が授賞式のリハーサルの時間までにLAに到着できるかどうかすら定かではありませんでした。今回のパフォーマンスの話については正式に発表されたものではなく、(実際にパフォーマンスがされる予定だと)宣伝されるべきことではありませんでした」とコメントし、元々出演は予定になかったことであると釈明したそうです。
しかしコラボの話自体は事実だったようで、「彼女が評価しているアーティストとコラボレーションをするために(授賞式に)招待されていました。そのパフォーマンスはサプライズで行われるはずでしたが、残念ながら最後のどたん場で実現には至らなかったということです」とのこと。
直前で出演がキャンセルとなった明確な理由は定かではありませんが、でも何はともあれ、観たかったーーー!!!(涙)
日を改めて、いつの日かこの両者の共演が観られることを切に祈ります。
さていかがだったでしょうか?
まさに一年に一度のお祭り騒ぎとなった第58回グラミー賞。
来年この舞台に立つのは一体誰になるのでしょうね?
楽しく予想を立てながら、引き続きSOUL iNDEXと共に今年のミュージック・シーンを楽しんでいきましょう!
ということで、また次回~!