皆さんは、アメリカ・カリフォルニア州のミュージシャン・“Weird Al” Yankovicをご存知ですか?
Michael JacksonやMadonnaといった大スターたちの楽曲の、大胆かつハイクオリティな爆笑パロディを発表し、1980年代を中心に日本を含む世界中で人気を集めたパロディ・ミュージックの第一人者・”Weird Al” Yankovic。
その後日本での人気は落ち着きを見せていますが、本国での知名度は未だ健在で、そんな彼が先日、今年上半期で最も売れた”あの曲”のパロディ作品をネット上に公開し、今再び世界的に大きな話題を呼びました。
さて、ということで今回はその最新作を含む彼の名(迷?)パフォーマンスをチェックしていきます!
ただ面白いだけじゃない、細部にまで徹底的にこだわり抜いて制作された笑撃のパフォーマンスをとくとご覧ください。
※()内はパロディの元となったオリジナル曲のタイトル及びアーティストです。
『TACKY』 (Pharrell Williams – “Happy”)
2014年上半期最高のセールスを記録し、人々の話題を攫ったプロデューサー/パフォーマーのPharrell Williamsの”Happy”。
MVに合わせて踊る様子をインターネットに公開するのが世界的なブームにもなりましたよね。
そんな大々ヒット曲に、いよいよこの巨匠が着手!
先週公開されたばかりのその映像をご覧ください。
こちらのタイトル「TACKY」は日本語にすると「ダサい、品がない」という意味。
というわけで三分間、ひたすらダサい!
息つく暇もなくダサい!(褒めてます)
いやー、、、これは傑作ですね。スゴイ。
目の痛くなるようなファッションに身を包んでみたり、
女の子に「妊娠?それともただのデブ?」なんて訊いてみたり、
葬式で実況中継しながら「セルフィー✩」してみたり・・・
悪趣味もいいとこです。(笑)
ここまでやっちゃうかー!って、もはや尊敬の域。
そしてまたセルフィー然り、画面に登場するあれこれがバッチリ時代を反映していて流石です。
っていうか超クールですよねこの方。(笑)
これで御年54歳です。
『Word Crimes』 (Robin Thicke – “Blurred Lines ft. T.I., Pharrell”)
衝撃のヌードver.MVに始まり、世界中でブームとなったRobin Thickeの超キャッチーなナンバー・”Blurred Lines”。
この作品でヤンコビックは綴りを間違えてしまう人や言葉の使い方が誤ってる人などを皮肉り、リリックビデオとしてこの映像を公開しています。
学生必見!!
英単語をマスターしたい貴方に是非。
『Fat』 (Michael Jackson – “BAD”)
続いてはMichael Jacksonの”BAD”をパロった”Fat”。
本人だけでなくバックダンサーさんたちの衣装まで本家にきちんとなぞらえていたり、とにかく芸が細かくて笑えます。
ダンサーさんたちの予想を超えた(失礼)身体能力に感動。
そしてこれを観た後に本家を観ると、その迫力及びMJの超人的な機敏さに更にモーレツに感動すること間違いナシなのでそちらもオススメです。(笑)
この曲だけに限りませんが、歌詞の文字り具合がとにかく巧みで内容も相当吹っ切れていてGOODです。
歌詞の内容が気になる方はぜひ検索してみてください!
ちなみにこのパロディ曲はMJ本人公認なんだそうな。
『Like A Surgeon』 (Madonna – “Like A Virgin”)
取り急ぎお伝えしておきますが、こちらは若干 ※グロ注意※ です。
苦手な方はお気をつけて!
時代を象徴する名曲をパロって繰り広げられる(ヤブ)医者たちの日常。
映像が鮮烈すぎて本題を忘れかけますが、後半のダンスでこれがマドンナのパロディであることを思い出させられます。
もうなんでもアリだな……
『Perform This Way』 (Lady Gaga – “Born This Way”)
懐かしの歌姫に続いては現代を代表する歌姫・Lady Gagaの代表曲。
もうこのおじさん元気すぎる……!(笑)
ちなみにこちらもガガ様ご本人公認なのだそうです。
何が良いってコレ、歌詞がかなり秀逸なんですよね。
ガガ様オリジナルの曲をパロっていることを踏まえるとナルホド、かなりしっくりきます。
よくこんな上手くこの歌に乗せたなって感じ。
気になる方はこちらもぜひ検索してみてくださいね。
ヤンコビックがすごいのは、ただ歌詞を変え面白おかしくパフォーマンスするだけではなく、それぞれのアーティストの歌い方をきちんとコピーしているところ。
映像がエキサイティングすぎて思わず見入ってしまいますが、各曲共にきちんと抜かりなく音楽として成立しているのでそちらにも是非注目して耳を傾けてみてください。
さて、いかがだったでしょうか?
もはやここまでやられると圧倒されちゃいますね。
本気で人を楽しませようとするその心意気に心から拍手を贈らせて頂きたいです。Bravo〜〜!
30年以上に渡ってパロディ・ミュージックの先駆者として活躍し続ける”Weird Al” Yankovic(ちなみに”Weird Al”は「おかしなアル」という意味です)の更なる活躍に期待をしたところで、今日はここまで!
筆者はこの後”Fat”を見直してから寝ます。(←気に入った)
それではまた次回ッ!