皆さんは、このアーティストを知っていますか?
デトロイト出身のシンガーソングライター・Mayer Hawthorne(メイヤー・ホーソーン)。
歌、作曲だけでなく様々な楽器を幅広くこなしてしまうハイセンスなマルチプレーヤーとして、2008年のデビュー以降大きな注目を集めている、今最もハズせないアーティストの一人です。
その研ぎ澄まされた感性で、古き良きものから現代の流行までを柔軟に取り入れ織り交ぜながらも正真正銘の超正統派Soulを貫く彼の音楽は、幅広いリスナーの胸キュンを誘います。
この人、Soulを愛する皆さんにはぜひ押さえておいて頂きたいのです!!!
ということで今回は、彼の魅力にぐぐーっと迫っていきます。
果たして彼は何者なのでしょうか…?
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ソウルミュージックの歴史において欠かすことのできない街・デトロイト出身で、元々Hip HopのDJ/トラックメイカーとしてそのキャリアをスタートさせたMayer Hawthorne。
様々な音楽を、ジャンル・時代それぞれの垣根を超えて幅広く貪欲に吸収してきた彼の音楽には、実に多種多様なサウンドをその背景に見て取ることができます。
中には「もしかしてこれはあの時代の、あの曲のオマージュなのでは?」なんて思わされる曲もあったりして。
様々な音楽への深い愛と尊敬が明らかに感じられる楽曲が多く、それぞれ異なるジャンルのサウンドを見事に踏襲しつつも、現代を生きる彼ならではの表現がビートや音そのものに散りばめられていて非常に愉快です。
デビューアルバムに収められたとびきりキュートなナンバー。
この季節にピッタリですね。
海へのドライブのBGMなんかによさそう。
で、先ほどお話ししたことになぞらえるならば、この曲なんか完全にこの時代、この感じだと思うんですよね。
共感してくださった方は是非「イイネ!」よろしくお願いします♡(笑)
なぞらえついでにもう一曲。
こちらは昨年発売された最新アルバム『Where Does This Door Go』から。
これを聴くと筆者はどうしても、懐かしきAORの時代を思い出さずにはいられないのですが皆さんはどう思いますか?
Donald Fagenとか、この人きっと大好きだと思うんだよなぁ。
また、彼の音楽に欠かせないのはその甘い歌声、美しいファルセット・ヴォイス。
こちらも先ほどと同じくアルバム『Where Does This Door Go』に収録されたアーバンな香り漂うソウル・ナンバー。
Aメロのワイルドでセクシーな雰囲気から一転、Bメロの甘い歌声に思わずドキッとさせられます。
声に表情がある人ですね。
ちなみにこの曲のサビを歌っているのは、以前ここでもご紹介しました女性シンガー・Jessie Wareです。
これMVもいいんですよねー。
お茶目でハートウォーミング。
いかがでしょうか?
Mayer Hawthorneの魅力、もっともっと知りたくなってきたそこのアナタのために、
更に続けます!(笑)
さて、そんなMayer Hawthorneが、今年も世界的に開催されたRECORD STORE DAYにて、イベントに関連したコラボレーション企画を立ち上げました。
コラボレーションのお相手はなんと元・ゆらゆら帝国のヴォーカル・坂本慎太郎というから驚き。
二人はお互いの曲を交換し、それぞれ歌詞を書き直して歌う(Mayer Hawthorneは英語で、坂本慎太郎は日本語で)という、なんとも興味深い取り組みを行い、大きな話題を呼びました。
この企画でMayer Hawthorneが歌ったのは坂本慎太郎の2011年作「幽霊の気分で」。
まずは原曲をお聴きください。
で、これをMayer Hawthorneが歌うとこうなる。
原曲のアンニュイな雰囲気は保ったまま、歌詞を英語にすると、なるほど、この絶妙な違和感がちょっと気持ちいいですね。
歌い方のニュアンスも、ある程度原曲に沿ったのではという印象。
さすが、ここまでご紹介した通り、本当に器用な人です。
逆バージョン(Mayer Hawthorneの曲を坂本慎太郎が歌う)もあるので、気になる方はぜひ検索してみてくださいね。
ちなみに坂本慎太郎が歌ったのは、”Wine Glass Woman”という最新アルバムに収録されたナンバーです。
さていかがだったでしょうか?
ポップでキャッチー、かつ非常に豊かなサウンド、そしてチャーミングな歌声。
Mayer Hawthorne、彼は確実にこれからのソウル・ミュージック界の行方を左右するキーパーソンの一人と言えるでしょう。
SOUL iNDEXでは、今後も彼の動向に注目していきますので皆さんぜひチェックしてみてくださいね!