2015年・秋。
皆さんは今、どんな音楽を聴いていますか?
さて、本日のSOUL iNDEXが特集するのは「イマ確実に押さえておきたい日本の実力派若手アーティストたち」。
中でも今回はちょっぴり番外編ということで、ジャンルの壁が崩れ新たな世界が広がりつつある2015年の今だからこそ注目したい、幅広いフィールドで〈ジャンルレス〉に活躍する彩り豊かなアーティストを集めてみました。
今や海外からも称賛される、世界レヴェルの実力を備えた逸材が目白押しです。
この先のミュージック・シーンを背負って立つ彼らのエネルギーをぜひぜひ感じてみてください。
それでは参りましょう!
Suchmos
今年4月にデビュー作『Essence』を、さらにその後二人の新メンバーを加え1stアルバム『THE BAY』をリリースし、現在湘南を中心に活動しているバンド・Suchmos(サチモス)。
自身がリスナーとして愛してきたアシッドジャズやHip-Hop、ネオソウルを独自の感性で耳馴染みの良いポップスへと昇華させた彼らのサウンドは、同世代の音楽ファンを中心に現在大きな反響を呼んでいます。
バンド名の由来はスキャットのパイオニア・Louis Armstrongの愛称「サッチモ」。
サッチモのような音楽のパイオニアになろう、という想いから名付けられたのだそう。
クールでありながらも泥臭い、ソウルフルなんだけどロック、そんな彼らの音楽がシーンを熱く盛り上げます。
cero
90年代シティー・ポップの香りとファンキーなグルーヴ、アフロなリズムが溶け合う音の世界。
Contemporary Exotica Rock Orchestra、略してcero(セロ)。
様々な感情、情景を広く『エキゾチカ』と捉えているという彼ら。
自身がルーツだと語る「90年代的」な感触を作品へのアプローチの大きな武器として、 それらを現代のポップ・ミュージックへと昇華させる彼らのサウンドに、現在大きな注目が集まっています。
SOUL iNDEX読者に特にオススメしたいのが、ジャズ・シンガー・Jose Jamesを思い起こさせるような(2013年作『No Beginning No End』に近い雰囲気!)最新作『Obscure Ride』。
クラブミュージック寄りのビートやサウンドと心地良い音色を楽しめます。
狭間美帆
続いてご紹介するのは最先端の音楽が集まる街・NYで目覚ましい活躍をみせる新進気鋭のジャズ作曲家・狭間美帆。
NY・マンハッタン音楽院大学院を作曲専攻で卒業した彼女は現在〈ジャズ作曲家〉を名乗り、ビックバンド作品を中心に革新的な作品を次々と発表しています。
クラシック出身というだけあって、豊かなオーケストラ・サウンドを活かした壮大なスケール、かつ緻密なアレンジで聴かせる作品を得意とする彼女。
研ぎ澄まされた感性と集められた精鋭たちによる洗練されたパフォーマンスは今ジャズ・シーン内外で大きな話題を呼んでいます。
そしてなんと明日10月15日にはBlue Note Tokyoでニューアルバム発売を記念した凱旋単独公演が!
http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/miho-hazama/
気になる方は急いでチェックチェック!
ちなみに明日の公演で彼女と共にステージに立つオーケストラ・m_unitの実力は以下の動画でも確認できます。(指揮をしているのがご本人ですね。お美しい〜…!)
Lady Gagaの”Paparazzi”カヴァーです。
ジャジーなハーモニーが素敵!
Yasei Collective
お次はHip-Hopでエレクトロでジャジーで、そんでもってロック!
2009年に結成されたバンド・Yasei Collectiveをご紹介します。
アメリカ帰りのドラマー・松下マサナオを中心にそれぞれが異なるバックグラウンドを持つ彼らのサウンドは実に多彩。
突き抜けたセンスと中毒性のあるビートを武器に、他を圧倒するシャープかつパワフルなプレイで人々を魅了しています。
fox capture plan
最後は今大注目の三人組・fox capture plan(フォックス・キャプチャー・プラン)。
2010年に活動を開始した彼らは、「現代版ジャズ・ロック」 をコンセプトとしてポストロック、ドラムンベース、ダブステップなどの要素を取り込んだ独自のサウンドを展開し、人気を集めています。
2013年にリリースした2ndアルバム『BRIDGE』は、JAZZ JAPAN AWARD2013アルバムオブザイヤーニュースター部門、CDショップ大賞2014部門賞ジャズ賞の二冠を獲得。
精力的な活動を続け、今年7月には全曲90年代洋楽カバーの『COVERMIND』をリリースし話題となりました。
その実力は今や世界からも注目を集めています。
2014年にはRobert GlasperやNai Palm(Hiatus Kaiyote)など現在のシーンをリードするアーティストからその実力を高く評価されるアーティスト・Taylor McFerrinの日本公演におけるフロントアクトを務め、会場を大いに盛り上げました。
また今年の東京JAZZにも出演しています。
さていかがだったでしょうか?
〈ジャンルレス〉をキーワードにお届けしたSOUL iNDEX番外編。
己が信じる「カッコイイ音楽」に向かって全力で突き進む様々なアーティストたちをご紹介しました。
ということで、ミュージック・シーンの未来に熱い期待を抱きつつ、本日はここまで!
SOUL iNDEX、また次回〜!