先日発表されたグラミー賞で「最優秀ポップ・パフォーマンス(グループ)賞」を獲得したMark Ronson feat. Bruno Marsの”Uptown Funk“然り、昨年大活躍だったMayer HawthorneとJake Oneによるプロジェクト・The Tuxedo然り、この数年間はまさにレトロ・ソウルの一大ブーム!
時代を感じさせるレトロでヴィンテージなサウンドを現代に蘇らせ、今を生きるアーティストそれぞれの感性で味付けした楽曲とその世界観は当時を知るリスナーだけでなく若い世代からも熱い支持を集めています。
ひとくちに「レトロ・ソウル」と言ってもその趣向は千差万別。
貴方はどんな世界観がお好みですか?
ということで、今回のSOUL iNDEXではレトロなスタイルで魅せるアーティストたちをご紹介します。
SOUL iNDEX初登場の新鋭にも注目してみてください。
それでは早速参りましょう!
The Jack Moves – 「Make Love」
米ニュージャージー州ニューアークを拠点に活躍するシンガー/マルチ奏者のZee Desmondesと、プロデューサー兼ドラマーでプロのスケーターでもあるというTeddy Powellからなるデュオ・The Jack Moves。
ソウルミュージックの古き良き部分と現代の音楽の共存を意識した世界観をスタイリッシュなサウンドで魅せる二人は現在、各メディアから「2016年の大本命」として注目を集めています。
ブルー・アイド・ソウルの先達の歌声を彷彿とさせるZeeのソウルフルでスウィートなファルセットや、ブギー・ファンク~アーバン・ソウル、ディスコのエッセンスを巧みに取り入れた魅力的な楽曲たちを聴けば、彼らがそんな期待を背負う理由は一目瞭然。
昨年のThe Tuxedoに続く、ストリートからソウル黄金期の意匠を受け継いだモダン・ヴィンテージ・ソウルの決定盤です。
これは確実に押さえておきたい!
Mayer Hawthorne – 「Hooked」
続いては上でその名を挙げたばかりのThe Tuxedoとして昨年は大活躍の年となったMayer Hawthorne。
今や現代におけるレトロ・ソウルの代表格と言ってもよさそうですね。
シンガー・ソングライター、DJ、プロデューサーとマルチに活躍するHawthorne。
70-80’sソウルのムードを巧みに現代のサウンドへと落とし込むことを得意とする彼は、懐かしくも新しい色鮮やかな作品を数々生み出しこれまでにも多くの人々を魅了してきました。
大衆が求める古さと新しさが絶妙に調和したサウンドを嫌みなくサラっと提示してくる感じ、人気が出るのもの頷けます。
前回の更新でもご紹介したとおり、待望の新作『Man About Town』のリリースももう間もなくということで、これまた楽しみ!
Nick Waterhouse – 「Hit The Road Jack」
続いてはカリフォルニア出身のアーティスト・Nick Waterhouseをご紹介します。
Giles PetersonやJanelle Monaeら多くのDJ、ミュージシャンからも絶賛されているという彼の音楽、その実直でソウルフルなパフォーマンスには常に50-60’sソウルへの深い愛情とリスペクトの精神が漲ります。
聴く人の魂を揺さぶる、Ray Charles、John Lee Hooker等から大きな影響を受けたという彼の歌声をぜひ体感してみてください。
Amy Winehouse – 「Valerie」
オールド・ヴィンテージとなるとやっぱりこの人はハズせないですよね。
ということで、UKが生んだ今は亡き歌姫・Amy Winehouseの大ヒットナンバー”Valerie”を。
生前から現在に至るまで、破天荒なキャラクター、スキャンダラスな私生活など本人にまつわる派手なエピソードが先行して語られがちなAmyですが、こうして彼女のステージを見返す度に、この人は本当に一流のアーティストだったんだということを改めて、何度でも思わされます。。。
Leon Bridges – 「Better Man」
テキサス出身のシンガー・Leon Bridgesは、60’sソウルの古き良きサウンドをストレートに踏襲した温かく沁みる歌声で今大注目の若手ソウル・マン。
惜しくも受賞はなりませんでしたが、先日発表された第58回グラミー賞ではデビューアルバム『Coming Home』が最優秀R&Bアルバム賞にノミネートされるという快挙を成し遂げました。
声の魅力が半端じゃありませんこの人。
これぞソウル・シンガー!って感じ。
今年のフジロックにも来るみたいですよー!これは要チェック!
入江陽 – 「おひっこし」
最後は日本ならではのレトロ・ソウル、ということで昨今話題のシンガー・入江陽をご紹介します。
「ネオ・ソウル歌謡・シンガー」として現在大きな注目を集めている入江。
Princeや、日本で言えば岡村靖之など数多くのカリスマに例えられてきた彼が1月にリリースした最新アルバム『SF』はネオソウル、80’sエレポップ、エレクトロニカ、インディーロック、ヒップホップ、シティポップなどの要素をふんだんに盛り込んだ兎にも角にもヴァラエティ豊かな一枚。
この人の感性って明らかに普通じゃないんですけど、それでいてめちゃめちゃポップなんですよね。マジでスゴイ。
アルバムに収録された”おひっこし“、これがまた…!
ソウルフルでファジー、クセは強めですが一度ハマったら抜けだせません。
さていかがだったでしょうか?
どこか懐かしく、一方で今日においては新しさも感じられるサウンドで人々を魅了するレトロ・ソウル。
この流れに乗ってこの先どのような作品が登場するのか気になりますね!
ということでSOUL iNDEX今日はここまで!
また次回~!