本日のSOUL iNDEX、テーマは『唯一無二の愛!かけがえのない我が子に捧ぐ至極のラブソングまとめ』。
一流の音楽家であると同時に父、もしくは母としての顔を持つアーティストたちによる、それぞれの大事な息子、娘に捧げられた極上の愛の歌をたっぷりとご紹介します。
心温まるGOODミュージックをお楽しみください。
それでは早速参りましょう!
Lauryn Hill – 「To Zion」
まずは9月に行われた8年振りとなる来日公演でも話題を集めたシンガー/ラッパーのMs.Lauryn Hill。
彼女の大ヒットアルバム『The Miseducation of Lauryn Hill』に収録された”To Zion“は、Bob Marleyの息子・Rohan Marleyとの間にできた彼女の愛息・Zionに向けて作られた曲。
エモーショナルな歌声が心を揺さぶります。
この曲は歌詞が本当に素晴らしいんですよね~。
というわけで和訳を一部抜粋してご紹介しますね。
ああ、こんな狂った世の中だけれど
私には分かった。この命には機会が与えられるべきだと
でも、みんなは私に賢くなれと諭した
自分の経歴を考えなさいと彼らは言った
「ローリン。頭を使わなきゃ」
でも、私が選んだのは、私の心を使うこと
今、私の世界の喜びはザイオンの中にある
どんなにか美しいことでしょう
はー、泣ける。
たとえ自分のキャリアの妨げになろうとも親になる決意をしたLauryn、彼女の心からの言葉ひとつひとつが胸に刺さります。
D’Angelo – 「Send It On」
続いては、昨年末に突如復活を果たし世界中のソウルファンを震撼させたD様ことD’Angelo。
彼もまた、Ms.Lauryn Hillと並んで今年の日本の夏を盛り上げてくれたキーパーソンの一人です。
サマソニからの単独公演、大盛り上がりでしたね!
そして、速報!!!
来年3月に横浜・大阪にて、D’Angeloがまたもや来日公演を行うことが本日付で発表されましたーーーー!!!!!
やったーーーー!!!!!
D様、春の陣。
見逃し厳禁ですぞ皆さま。
というわけで、さて。
D様の2000年リリースの伝説的名盤『Voodoo』に収録された”Send It On“は、ストイックな音が貫くこのアルバムの中にあってうっとりするような甘さを漂わせる極上のバラード。
同曲は1998年にソウルシンガー・Angie Stoneとの間に生まれた息子の誕生をきっかけとして作られたものなのだそう。(息子さん、MVにもちらっと映ってます!)
歌声にも愛が満ちてますよね。
Carole King – 「Child Of Mine」
お次はシンガーソングライター・Carole Kingが歌う”Child Of Mine“。
歌の中で明確に子どもの名前を出しているわけではありませんが、我が子に宛てられたメッセージソングになっています。
ひとつひとつ丁寧に、語りかけるようにして歌われる旋律が胸を打つ名曲です。
Alicia Keys – 「We Are Here」
シンガーソングライター・Alicia Keysは二人目となる子どもを妊娠中に人から「なぜあなたはここにいるのか(Why are you here?)」と聞かれたことがあったのだそうです。
その出来事を機に、生きること、生きていく環境について考えこの”We Are Here“という曲を作ったというAlicia。
我が子の誕生をきっかけとして作られたこの曲で彼女は、命の大切さ、人々の抱える矛盾、理解し合うために言葉を尽くす勇気について、彼女らしい芯のある旋律を伴いリスナーに語りかけます。
Stevie Wonder – 「Isn’t She Lovely」
Stevie Wonder御大の1976年作”Isn’t She Lovely“。
邦題に「可愛いアイシャ」と付けられていることからもわかるように、この曲は自身の娘のために(誕生祝いだったそうな)書かれたものです。
聴いているだけで幸せのおすそ分けをしてもらっているような、喜びと愛に満ち満ちた内容となっています。
歌詞見てみるとこちらが恥ずかしくなってくるくらいの親バカ全開で、もういっそ微笑ましいですな。。。(笑)
Eric Clapton – 「Tears In Heaven」
最後は1992年にリリースされたEric Claptonのアコースティック・バラード”Tears In Heaven“。
グラミー賞計3部門にノミネートされた同曲は、4歳で早すぎる死を遂げた実の息子・Conorに捧げられたものです。
自宅マンションの踊り場の窓から誤って転落し亡くなった愛する息子、その悲しすぎる事故に当時Claptonは大きなショックを受けたといいます。
彼が再びドラッグと酒の世界に舞い戻ってしまうのでのはないかと心配するファンは多く、実際一時は自宅に引き篭もり音楽活動も停滞していましたが、愛息に捧げるこの曲を作ったことでClaptonは悲しみを見事に乗り越えました。
また、世界中で愛される名作となった同曲ですが、Claptonは2004年のパフォーマンスを最後に突如ライブ演奏をやめると発表。
「もう喪失感がなくなったんだ。(演奏するときには)この曲を書いたときにあった感情と融合しなくてはならない。その喪失感というものが無くなったということだね。たぶんこの曲には休息が必要なのさ。」と語り、楽曲と距離を置くようになりました。
1992年に発表してから2004年に演奏をやめるまで、Claptonは苦しみ続けていたのでしょう。
そして彼が再びこの曲を歌い始めたのは2013年のこと。
上でご紹介した映像も、同じ2013年のものです。
ぜひじっくりと腰を落ち着けて聴いてほしい名曲です。
歌詞も、長くなってしまうのでやめますが、ぜひ皆さんそれぞれ検索して頂き全文を読んでほしいなと思います。
さていかがだったでしょうか?
大切な我が子に対する愛情を素晴らしい音楽で表現するアーティストたちの、その気高いハートに改めて魅せられたところで、今日はここまで!
SOUL iNDEX、また次回!