今最も新しく最もアツい音楽が聴こえる街、ニューヨーク。
この地で生まれた名演は数知れず、今宵もまた新たな才能がNYの夜を眩しく彩ります。
音楽だけに限らず多くの分野においてその世界の中心地とみなされるこの街に対して、強い憧れの気持ちを持つ人、多いのではないでしょうか?
また現在活躍するアーティストたちの中にはNYで生まれ育った経験を持つ人も多く、彼らの音楽の中にはこの地が育んだ文化が見え隠れするものも少なくありません。
ニューヨーク、行ってみたいー!
ということで今回は、この地で生まれ育ったアーティストたちの名曲をバックにNYの街並みをご紹介する、夏休み気分満点の番外編!
5つに分かれた行政区ごとに、街の様子をまったりとお届けします。
各アーティストの名曲もあわせてぜひお楽しみください。
それでは早速参りましょう〜
①ブロンクス区
NY最北端に位置し、Hip Hop、ブレイクダンス発祥の地『ブギタウン』としても知られる地区。
↑この地図の一番上のところですね↑
緑が多く、大きな公園もたくさん見つけることができる気持ちの良いエリアです。
ヤンキースのホームタウンとしても有名。
一方で、かつてこの地区内の「サウス・ブロンクス」と言えば犯罪の代名詞でした。
今日は落ち着きを見せているものの、観光の際には必ず治安状況をしっかりとチェックして行きたいものです。
さてこのエリアの出身アーティストとして今回ご紹介するのはこの方。
そう、クイーン・オブ・ヒップホップ・ソウル、Mary J. Bligeです。
地元の教会の聖歌隊として歌い始めたことが、彼女の音楽人生のスタート地点。
現在43歳の彼女、未だキレ味抜群のイケイケでクールなソウルを聴かせてくれます。
彼女の他にも、ディスコ世代にはお馴染み”Shame”のヒットでも知られるEvleyn ‘Champagne’ Kingや、今年5月に東京・銀座にも出店を果たしたアメリカンクッキーブランド『THE SOUL snacks』のオーナーであり音楽プロデューサー、そしてドラマーのRalph Rolleなんかも同じくブロンクス出身者です。
②ブルックリン区
5つの区の中でNo.1の人口を誇る巨大エリア、ブルックリン。
次にご紹介するマンハッタンと同様に世界的に有名な地区ではありますが、マンハッタンとはまたひと味違う、ユル〜くのんびりとした雰囲気が魅力的なエリアでもあります。
家賃の安さなども影響して、1990年以降多くのアーティストやミュージシャンなどが移り住むようになったこの場所では、現在も日々新たなカルチャーが形成され、そして進化を続けています。
お洒落なカフェやヴィンテージショップも多いので、アート鑑賞が好きな人やカフェ巡りをしたい人なんかには持ってこいですね〜。
東京で言うと、代官山や中目黒が好きな方には是非という感じ。
またブルックリンは、特に文学にとって重要な意味を持つ地区でもあるそうな。
さてこの地で生まれたアーティストと言えばこの方!
ネオソウル界屈指の美しく繊細な歌声を誇るシンガー・Maxwell。
1996年に歌手デビューしてから全アルバムがプラチナ・ディスクに認定されており、日本を含む世界中で長きに渡って高い人気を獲得しています。
彼の他にも、Jay-ZやTalib Kweli、Yasiin Bey(Mos Def)、Lil Kimなどのラッパー勢や、Gregory Porter、Marcus Millerといった実力派ミュージシャンも数多く輩出しています。
③マンハッタン区
五番街、タイムズスクエア、メトロポリタン美術館、ウォール街、などアメリカを象徴するものが集結した、まさしく世界の中心と言える地区がここ、マンハッタンです。
他の地域同様多くの移民たちによって様々な文化が築かれ、チャイナタウン/リトルイタリー/コリアンタウン等内部のエリア毎に目に映る景色がガラリと変わるのもその魅力のひとつ。
アメリカと言えば、NYと言えばマンハッタン!ですよね。
さてこんな大都会で生まれ育ったシティガールと言えばこの人です。
ベタな選曲ではありますが、今改めて聴きたくなったので皆さんもぜひご一緒に。
曲の力、歌声の力に鳥肌が立ちます。特に二番からのコーラスとの掛け合いが堪らんのですよね〜〜〜
④クイーンズ区
マンハッタンの東、イースト川の向こうに位置する地区。
マンハッタンへの交通の便がいいことから、ビジネスマンやその家族が多く住む庶民的な住宅街としても知られています。
ということで比較的観光色の薄いエリアではありますが、おかげで入植以来の様々な移民文化がそのまま残っているため、クイーンズ内の各地区を、それぞれの文化を感じながらのんびりと巡るのも良さそう。
一方で、全米オープンテニスが行われる「Flushing Meadows Corona Park」があるのもこのエリア。
開催時には熱狂する人々で溢れかえり、街も大きく活気づきます。
またクイーンズと言えば、メッツのホームタウンとしてもお馴染みですよね。
さてここクイーンズからはHip Hop系のアーティストが多数生まれています。
彼の生まれはブルックリンですが、その幼少期の殆どを過ごしたのがここクイーンズ。
強いメッセージ性、表現力でHip Hop界でも唯一無二の存在感を放つナズ。
昨今の作品でもその強烈なセンスを遺憾なく発揮している彼ですが、やっぱりこの頃の衝撃は凄まじかったな…
彼はクイーンズで一体何を見て育ち、どんな思いで言葉を紡ぐようになったのでしょうね。
⑤スタテンアイランド区
アッパーNY湾の入り口として機能する長閑なエリア。
それ自体が観光スポットとなっているスタテンアイランドフェリーに乗って、マンハッタンから約25分で到着する小さな島です。
サイズは日本で言うところの小豆島くらい、とのこと。
このフェリー、実は結構前から筆者も気になっていて、なんてったって運賃は無料ですし、マンハッタンのビル群からブルックリン、そして自由の女神を一望しながらのまったり船旅なんてとっても素敵じゃないですか?
このあっつーい時期に、水辺の風を感じながら乗るのなんて最高だと思うんですよね。
気持ちが安らぎそう。
またこの地区は、映画『ゴッドファーザー』の撮影地としても知られています。
リッチモンドタウン、ハミルトンパーク付近なんかにそのスポットは点在しているのだとか。
クライマックス、洗礼式を執り行うあの教会も見つけられるそうですヨ…
そして、日本人建築家・曽野正之さんが手がけた9.11犠牲者を悼む記念碑『Postcard』を見ることができるのもここ。
美しく荘厳なその姿、行くチャンスがあればぜひこの目でしっかりと見てみたいものです。
さてこの島を代表するアーティストと言えば、世界の歌姫・Christina Aguilera。
彼女のキュートでちょっと面白い映像を見つけたのでここでご紹介します。
日本のシンガー・中西圭三とのデュエットを披露する若干16歳のアギちゃん。
まだデビュー前です。
いやいやいや、めっちゃ美少女……!!!
中西氏との会話の噛み合ってなさもなんだか微笑ましくていいですね。(笑)
彼女の他にも、伝説的Hip Hopグループ・Wu-Tang Clanも同じくスタテンアイランド出身です。
さていかがだったでしょうか?
ニューヨーク、素敵な街、憧れのスポット!
いつか行ってみたいものです。
旅行の機会がある皆さんは、素敵な音楽をぜひ旅のお供にお楽しみくださいね!
皆さんはこの夏休み、どこに行かれますか?
暑い部屋の中で夏バテしてるだけじゃ勿体無い、ですよ☀