本日のSOUL iNDEXでは、様々なアーティストたちが平和への祈りを込めて制作した名曲たちを厳選してご紹介します。
穏やかで優しい世界を願うアーティストたちの正直で力強いメッセージ、ぜひ真正面から受け止めてみてください。
音楽には世界を救う力がある、と筆者は信じてます。
それでは早速参りましょう!
The Black Eyed Peas – 「Where Is The Love?」
まずはこれまでに6度のグラミー受賞経験を持つアメリカを代表するHip-Hop・ミクスチャーグループ・The Black Eyed Peasの”Where Is The Love?“。
この曲は9.11テロの後に作られたもので、アメリカの武力行使を中心とした対テロ対策に対して異議を唱えるような歌詞に当時世界中から注目が集まりました。
男女間でも親子間でもなく、世界に対する愛を大声で叫んだBEPの面々、こんな歌詞そう簡単に書けるものじゃないと思います。まさに名作。
「人が殺して、人が死んで…神様、愛はどこいったんだよ?」
ストレートな言葉に心打たれますね。
Michael Jackson – 「Heal The World」
続いてはMichael Jacksonの1991年作”Heal The World“。
こちらも9.11テロ後、耳にする機会が多くなった気がします。
作詞・作曲は共にMichael本人によるもの。
より良い世界を夢みて愛を信じ抜く、優しさと希望に満ち溢れたMichaelの言葉に癒されます(Healだけにね)。
歌詞にもある通り、戦争や人種差別、貧困などに対して心を配ってきたMichaelは、この作品のリリースをきっかけとして翌年の1992年に「Heal The World財団」の設立に踏み切りました。
K’Naan – 「Wavin’ Flag」
世界で最も治安の悪い国の一つとされるソマリアで育ったラッパーのK’Naan(ケイナーン)。
内戦が耐えない無秩序な社会、少年兵の存在すら当たり前な世界であったとしても、それでもいつか大きくなったら自由を手に入れてやるんだというK’Naanの力強い言葉が希望に満ち溢れたビートの上で舞い踊ります。
この曲は2010年に初めてアフリカ大陸で主催されたW杯のキャンペーンソングとして採用され、白熱する試合を盛り上げました。
Aloe Blacc – 「Hello World(The World Is Ours)」
続いてはカリフォルニア出身のソウルシンガー・Aloe Blaccが歌う”Hello World(The World Is Ours)“。
“Hello world, it’s nice to meet you!”
Blaccは力強く伸びやかな歌声で、私たちの生きる世界――大地、海、空、星、朝日――に言葉を向けます。
人種や性別、身分なんて何一つ関係ない、ただ同じ時代を生きる人間としてお互いをリスペクトし合って生きていこうぜ、そんな力強い思いが感じられる一曲です。
生命のエネルギーを感じさせるような迫力あるサウンドにも注目!
Marvin Gaye – 「What’s Goin On」
続いてはMarvin Gayeの全米2位を記録した代表曲”What’s Goin On“。
この曲はベトナム戦争から帰還した弟に戦場の様子を聞いたMarvinが、戦争反対の思いを込めて作った反戦ソングです。
同曲のリリース後には同じ名を冠したアルバムがリリースされましたが、このアルバムでもアメリカ社会問題の告発、連帯の呼びかけ、愛、神への問いかけといった重厚なテーマが提示されています。
またこの”What’s Goin On”のメロディがアルバムの随所に登場するといった趣向も凝らされていたりと、かなり気合の入ったコンセプトアルバムとなったようです。
Raheem Devaughn – 「Nobody Wins A War」
ラストはニュージャージー出身のシンガーソングライター・Raheem Devaughnの2010年作『The Love & War MasterPeace』に収録された”Nobody Wins A War“。
「戦争に勝者など存在しない」、核心をついたタイトルですね。
さてこの曲、何が凄いって参加ゲストがめちゃくちゃ豪華なんです。
Jill Scott, Bilal, Anthony Hamilton, Algebra, Chrisette Michele, Shelby Johnson, Ledisi, Citizen Cope, Dwele, Chico DeBarge, Rudy Currence…
ネオソウル・オールスターズと言ってもいいくらいの強力メンバーが思い思いの歌声を聴かせてくれます。
前に進もうとする私たちの背中を押してくれるかのような彼らの力強い歌声にグッときます。
さていかがだったでしょうか?
アーティストたちが音楽に込めたメッセージをしっかりたっぷり受け取ったところで、SOUL iNDEX今日はここまで!
また次回~!