いつの時代の音楽界にも欠かすことのできない、シーンを彩る華やかな歌姫の存在。
時代の象徴として、世界が憧れるヒロインとして、彼女たちは常に人々を魅了し続けます。
中でも今回SOUL iNDEXが注目したいのが、昨今何かと話題の多いUKソウル・シーンから飛び出した個性的でソウルフルなディーヴァたち。
これまでの音楽界を振り返ると、その先頭をひた走るアーティストの中には常にUK出身女性シンガーが多く存在してきました。
退廃的なムードとエキゾチックな魅力で80年代ロンドンの音楽シーンに衝撃を与えたバンド・SadeのヴォーカルSade Aduに始まり、27歳で若すぎる死を遂げたカリスマ・Amy Winehouse、ハスキーでソウルフルな歌声が魅力のJoss Stone、そして甘く繊細な歌声が美しいCorinne Bailey Raeまで、皆UK出身のアーティストです。
自ら時代を切り拓き、人々を熱狂の渦へと巻き込む彼女たちの魅力とは一体なんなのでしょうか?
彼女たちの歌声から、その秘密を探ってみましょう。
今回はその中でも特に近年目覚ましい躍進を見せる新世代の歌姫たちに焦点を当てたいと思います。
それでは早速参りましょうー!
Laura Mvula – 「Green Garden」
まずはバーミンガム出身のシンガーソングライター・Laura Mvula!(カタカナ表記では「マヴーラ」とされていますが、本人が発音するのを聞くに「ンヴーラ」の方が近そうな感じ)
アフリカン、ゴスペル、ジャズなどの様々な音楽性を結びつけた彼女のサウンドは「ゴスペルデリア」とも称され、伸縮しながら重なり合い、華やかに展開する多重コーラスがそのサウンドの大きな要となっています。
今回ご紹介したのは彼女の代表作”Green Garden“。
まるで生命のエネルギーそのもののような生き生きとしたサウンドは、ライブパフォーマンスになると更にスケールが大きく聴こえてきます。
画面を通してでもこんなにワクワクさせられるなんて…!
Lianne La Havas – 「Unstoppable」
続いては、ギリシャ系の父とジャマイカ人の母との間に生まれたロンドン出身のシンガー・ソングライター・Lianne La Havas。
2011年にデビューし、翌年にはBBCが推薦する新進アーティストランキング「BBC’s Sound of 2012」にノミネートされるなどその注目度はデビュー当時から相当なもの。
今回ご紹介した”Unstoppable”は、今年7月にリリース予定の2ndアルバム『Blood』のリードシングルとして先日公開されたばかりの最新曲です。
MVの中で美しく踊る彼女を取り巻く世界観、その指先、呼吸、画面に満ちた空気、全てに息を飲みます。
綺麗だなぁ……。
FKA Twigs – 「Hide」
イギリス南西部グロスタシャー出身のアーティスト・FKA Twigs。
2012年のデビュー以降、「BBC’s Sound of 2014」にノミネートされた他、Bilboardから「2014年注目新人」に選出されるなど『超大型新人』として度々話題を攫ってきました。
エモーショナルかつ透明感のあるその歌声は勿論のこと、センセーショナルなリズム、サウンド、そしてファッションアイコンとしても通用するような視覚的な世界観は人々を驚かせ続けます。
圧倒的、という言葉の似合う強烈な世界観。
これは一度ハマると抜け出せません。。。。。。
Jessie J – 「Price Tag」
続いてはロンドン出身のシンガー・ソングライター・Jessie J。
今回登場した他のアーティストと較べてデビューの年が早い分(2006年デビュー)若干ベテランの風格が漂っているような気がしなくもないですが、それでも現在27歳。
まだまだこれからといった感じですね。
上でご紹介した”Price Tag”は2011年のヒットナンバー。
オリジナルの雰囲気とはまた少し変わって、アコギとカホンを従えてのアコースティックな仕上がりとなっています。
豊かな表現力を持つ彼女の歌声が曲を先導していく感じ、クールです。
Jessie Ware – 「Cruel」
最後にご紹介するのはJessie じぇ…ではなく、 Jessie Ware!
これ絶対間違える人いますよね?(笑)(というか筆者は未だに言い間違えます)
この人も、Jessie Jやその他のアーティストと同じくロンドン出身のシンガーです。
骨太なビートの上を漂う仄かに哀愁漂う繊細な歌声が彼女の大きな魅力。
特に高音の表情にはキュッと胸を締め付けられます。
さていかがだったでしょうか?
色鮮やかな個性が際立つ彼女たちのサウンドにクラクラきたところで、今日はここまで!
SOUL iNDEX、また次回お会いしましょう!!