本日のSOUL iNDEXでは、昨年お届けした「アナタはいくつ知ってる?深い絆で結ばれた実の兄妹・姉妹グループまとめ」の続編として、前回紹介しきれなかった「ひとつのユニット内に兄弟・姉妹のいるアーティスト」をご紹介します!
血の繋がった家族ならではの息の合ったパフォーマンス、深い理解を通して広がる音楽性をお楽しみください。
それでは早速参りましょう!
Isley Brothers – 「Summer Breeze」
ゴスペル一家に育ったO’Kelly、Ronald、Rudolfのアイズレー3兄弟で結成したソウル・グループ・Isley Brothers。(後に他の3兄弟が加入しファンク/メロウ路線へ移行)
1959年のデビュー後、画期的なThe Beatlesカヴァー”Shout & Shout“で一躍脚光を浴び、70年代ピークとして世界的な人気を誇りました。
50年以上のキャリアを誇るファミリー・グループとして、確固たるグループの結束力と時代に合わせた変幻自在のスタイルでショービズ界の荒波を乗り越えてきたIsley Brothersですが、最近では、Kendrick Lamarが自身の楽曲”I“の中で”That Lady“をサンプリングしたり、Frank Oceanが”At Your Best“をカヴァーするなど再び音楽シーンの最前線から再評価の声が高まっています。
Gladys Knight & The Pips -「Midnight Train to Georgia~Neither One of Us」
ハーレム名物、アポロ・シアターのアマチュア・コンテストに7歳で出場し見事優勝した天才シンガー・Gladys Knight。
彼女と彼女の兄弟、そして従兄弟で結成されたのがこのGladys Knight & The Pipsです。
1961年のデビュー以降数多くのヒット作を世に放ち、今回ご紹介した”Midnight Train to Georgia“は全米1位を記録する快挙を成し遂げました。
メインヴォーカル・Gladysの熱く華やかな歌声と、彼女を支え、盛りたてるようなコーラスの温かいハーモニーが心地よい名演です。
Carpenters – 「Close To You」
続いては、1969年から1983年にかけて活動し、アルバム・シングルの総売上枚数は1億枚を超えるとされている兄妹デュオ・Carpenters。
ロック全盛の1970年代において独自の音楽スタイルを貫き、文字通り大きな成功を収めました。
米コネチカット州・ニューヘイブンに生まれたCarpenter兄妹は幼い頃から父の膨大なレコードコレクションを一緒に楽しんでいたそうです。
優しくも芯を感じさせる妹・Karenの色あせない歌声が心に染み渡ります。
Tony! Toni! Tone! – 「Let’s Get Down」
映画『House Party2』のサントラに収録された“House Party“がヒットし注目を集めたTony! Toni! Tone!。
Raphael Saadiq、Dwayne Wigginsの兄弟にTimothy Christian Rileyが加わり結成されたこのトリオの強みは、メンバーそれぞれが、作曲、演奏をこなす音楽的才能にあふれたアーティスト集団であり、プロデュースやソングライティングでも活躍を続けているということ。
Raphaelの脱退を機にグループとしての活動は停止していますが、それぞれが今や大物プロデューサーとして安定した仕事を続けているようです。
KING – 「Carry On」
双子であるParisとAmberのStrother姉妹と友人のAnita Biasから成るこのトリオは、2011年にEP『The Story』を発表した時点ではほぼ無名だったにも関わらず、The RootsのQuestloveが話題にし、Princeがライブの前座に起用したことで一気に注目の存在となりました。
Robert Glasper Experimentの『Black Radio』にフューチャリングゲストとして参加したり、Kendrick Lamarのデビュー作に彼女らの楽曲”Hey“が引用されていたりと耳の早い一流アーティストからの支持がとにかく熱い三人。
今年3月には満を持してデビューアルバム『We Are King』をリリースし、来たる5月には東京・大阪での来日公演も決定しています。
トリオというよりも、デュオ+鍵盤といった編成がベースになっているようですね。
バークリー音楽院で学んだParisがこのユニットのブレーンとして機能し、彼女が奏でるビートにAmberとAnitaを中心としたクリスタルなヴォーカル&ハーモニーが浸透していく様はドリーミーで魅力的。
2016年、そしてこれからのミュージック・シーンのキーマンとなる今最注目のアーティストです。
Anoushka Shanker – 「Trace Of You feat.Norah Jones」
最後にちょっとオマケで、ユニットとして活動しているわけではありませんが、音楽の才に恵まれた姉妹が共演した素晴らしいパフォーマンスを。
ということでご紹介するのは、シタールの巨匠・Ravi Shankarの二人の娘、ご存知世界的ジャズシンガー・Norah Jonesと、シタール奏者のAnoushka Shankar(アヌーシュカ・シャンカール)。
エキゾチックなシタールの音色と柔和で心地よい歌声が美しく絡み合います。
しっかしこの二人、似すぎでは……。
さていかがだったでしょうか?
ひとつの家庭内にこんな世界で活躍するような凄腕アーティストが一人ならず複数居るって、一体どんな感覚なんですかね(笑)
音楽で会話する兄弟姉妹、さすがにかっこよすぎるやろ~~~
ということでSOUL iNDEX、本日はここまで!
また次回~!